保健科学東日本が行っている集団検診について

保健科学東日本は医療機関から依頼される臨床検査受託を基盤としていますが、企業や学校などが実施している集団検診にも対応しています。具体的には、腸内細菌を検査する検便や検尿検査、蟯虫卵検査が挙げられます。集団検診を行うと自分自身の健康管理に役立つとともに、病気の発見にも繋がります。
検便検査は、主に介護事業者や食品製造または取り扱っている業者の他、職場体験や家庭科教室など学校行事やイベントで食品を扱う場合に行います。
保健科学東日本の検便検査には大きくわけて2つの区分があり、1つめは、赤痢菌やサルモネラ菌、大腸菌といった腸内細菌や病原菌、2つめは糞便を検査することによって、ノロウィルスEIA、ノロウィルスRNAを調べることが可能です。症状がなくても菌を保有している場合があるため、職業によっては定期的に検査することが必要です。
検尿や蟯虫卵検査は、学校や保育園など子供が集団生活する場において、健康状態を把握し管理するため、年に1回から2回程度行われており、糖や蛋白、潜血などを調べることによって何か病気が隠れていないかを知ることが可能です。例えば、尿蛋白の量からは腎機能が正常に機能しているかが判断できますし、尿の糖分からは糖尿病や甲状腺機能亢進症などが分かります。さらに沈渣や潜血を調べれば、より詳しく全身の病気の判断が可能となります。
保健科学東日本が行う集団検診の流れとしては、依頼後に実施日や検体の受け取り方法、名簿の登録などを事前に確認します。その後、実施する日に合わせて直接もしくは宅急便によって、容器と依頼書を配布します。そして、各自に検便または検尿をしてもらった後はそれらの検体を回収し、保健科学東日本にて検査を行います。
これまでの経験によって培った技術とノウハウを最大限に活かし、陽性が出た場合にはFAXで迅速に報告しており、報告書原本は後日のお届けとなります。
日々の生活を楽しく安心して過ごすために、日頃から健康を意識することが重要です。健康診断によって体内での異常を発見できれば、病気の早期発見、早期治療に繋がります。
体内に異常があっても体調に変化がなければ気付かないまま時が過ぎてしまうため、定期的に検診を受ける必要があるのです。保健科学東日本の集団検診を行うことによって、安心してイベントなどを楽しめるだけではなく、万が一疾患が見つかった場合でも、適切な治療を早い段階で受けられるというメリットがあります。