保健科学東日本の新規受託項目について
幅広い検査項目を取り扱っている保健科学東日本では、2020年から新たに受託をスタートさせた検査項目があります。
これまでにも幅広い検査によって、医療の進歩への寄与をしていました。
検査項目の拡充は、病気の早期家発見と治療、診断に役立ちます。
保健科学東日本では、医療機関からの一般検査を中心とした内分泌学的検査や免疫学的検査など、分野に合わせた臨床検査を中心としてきました。
新たな検査項目受託により、健康を支える役割が果たせるだけでなく、最新の技術と徹底された品質管理によって期待に応えられる体制を整えています。
2020年から新たに受託が始まった検査項目に風疹IgG抗体があります。
検査方法として、CLEIA法で行うことが厚生労働省から示されました。
この検査は、試験薬の枯渇を防ぐための役割があります。
医療の進歩に寄与する目的もあり、早急に保健科学東日本でも取り入れることになりました。
風疹抗体は、成人がかかってしまうと症状が重くなる病気です。
公的な予防接種もされていないため、知らない間に周囲に感染させる恐れがあります。
医療機関からの受託によって検査をスムーズに行い、早急な検査対応にも役立ちます。
肝機能検査で測定されるALPやLDに関しても検査体制が整ったため、保健科学東日本では2020年度内にJSCC法からIFCC法に変更しています。
ALPはアルカリフォスファターゼと呼ばれるものです。
高い数値の状態だと肝機能に何かしらの影響があると考えられています。
LDも肝臓を中心に作られる酵素であり、数値が高いと血液中に流れ出ている状態だと分かります。
検査方法をIFCC法に変更することで今まで測定値に差が出ていた部分を統一し、臨床的な意義向上だけでなく国際的な治療への一歩にもなります。
新規受託項目を増やしている保健科学東日本では、新たにカンジダ・マンナン抗原検査の取り扱いをしています。
今まではカンジダ抗原のみの受託を行っていましたが、カンジダ・マンナン抗原検査によって代表的な深在性真菌感染症となるカンジダの抗原検出が可能となりました。
カンジダは女性を中心とする病気ですが、男性にも感染が認められるケースがあります。
人間が持っている常在菌ですが、抵抗力が弱まった時に増殖します。
増殖してしまうと、粘膜を中心に不快な症状を引き起こしてしまう菌です。
また、カンジダ菌の増殖をきっかけに他の病気を引き起こす原因にもなるので、早急な検査が診断を確実なものにします。