保健科学東日本で実施する細菌検査と免疫検査
保健科学東日本は、埼玉県鴻巣市天神3丁目に本社があり、昭和49年に創業しました。主な業務内容は、臨床検査の受託を行い検査結果を報告したり、医療用、介護用機器などを製造、販売することです。海外の医療機器で使用できるものがあれば、輸入代行を行うこともあります。検査は保健科学東日本の東日本総合ラボラトリーをはじめ、埼玉や千葉、栃木にあるいくつかの機関で可能です。医療は日々前進し、新しい検査方法が取り入れられたり、改良機器が開発されます。こうした医療の現場によく通じ、地域医療の発展に寄与しながら、国民一人ひとりの健康促進のために活動している会社です。
保健科学東日本が行っている臨床検査には様々な分野がありますが、その一つが細菌検査です。例えば何かの感染症が発生したとき、起因菌の検出のために患者から尿や糞便、血液といった検査材料を提出してもらいます。それらをいくつかの方法で検査します。塗抹鏡検検査は、スライドガラスの上に細菌を塗抹した後、染色した細菌を顕微鏡でチェックします。この他にも一定温度下で細菌を増殖させ、それを用いて行う検査もあります。これらは増殖後の検査なので、菌が増殖するスピードに応じて検査時間が必要な項目です。育った細菌を使用して名前を決める検査を同定検査といいます。そして、その細菌にはどの薬が有効なのかを調べる検査を薬剤感受性検査と呼んでいます。
免疫検査にも多方面の方法があります。保健科学東日本が受託する主な検査は感染症やアレルギー検査、自己抗体検査などです。測定方法はCLIA法を用いており、肝炎ウイルスやホルモン検査などに対して翌日には結果を提出しています。CLIA法とは、化学発光免疫測定法とも呼ばれ、暗視野の状態で光を検出する方法です。
保健科学東日本で扱っているアレルギー検査は、多項目が関係しています。世の中にはたくさんのアレルギー源が存在します。すぐに思い浮かぶアレルギーとして花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息などがあります。食べ物に起因するアレルギーを持っている場合もあります。食物アレルギーを検査をせずに放っておくと、知らずにアナフィラキシーショックのような、命に関わる重大な反応を引き起こすことがあるかもしれません。事前に原因を調べることはとても重要なことです。身体に現れるアレルギーがどの物質から引き起こされているのか特定するために、主に患者の血液から検査を実施します。