保健科学東日本と血液学検査まとめ
株式会社保健科学東日本は埼玉県鴻巣市に本社を構え、臨床検査の受託業務や化学物質の分析・測定・解析、水質検査や空気環境検査など、多岐に渡る業務を取り扱っている会社です。
昭和50年に有限会社埼玉臨床検査研究所として設立されて以降、特殊検査の需要拡大に伴い、組織変更や合併による商号変更を経て、今日の株式会社保健科学東日本となりました。
保健科学東日本は、埼玉県鴻巣市にある本社の他、関東と大分に11の営業所と3つの登録衛生検査所を有しています。この全ての登録衛生検査所で血清学的検査や血液検査、生化学的検査を行うことができます。
さらにその中の1つである東日本総合ラボトリーでは、微生物学的検査や寄生虫学的検査病理学的検査が可能です。さまざまな分野の臨床検査に加えて、食品検査や水質検査といった環境検査や、高脂血症や糖尿病などの生活習慣病予防や感染症遺伝子検査など役立つ最新の遺伝子検査、企業や学校における集団検診など幅広い分野で活躍しています。
株式会社保健科学東日本で行っている血液学検査では、血球数算定と凝固系検査を主としています。血球数算定では、SYSMEX社製XE-2100を主な測定器として使用しており、重度の貧血や異常細胞の出現を翌日にお知らせできる体制を構築しています。この検査では主に、貧血や感染症、血液疾患の有無を知ることができます。
凝固系検査では血液中にあるたんぱく質の一種で、血が固まるのを抑える働きのあるアンチトロンビンⅢや血栓の存在を示唆するDダイマー、FDP定量といった数値を測定することにより、凝固一般項目と同時に、DIC(播種性血管内凝固症候群)と呼ばれる血管内に無数の血栓ができ、凝固反応が増してしまうなどの緊急状態を選別することが可能となります。
さらに株式会社保健科学東日本では、これらの検査の検体を全てバーコード対応しているため、検体の測定から再検査、スライドの作成から染色に至るまで搬送ラインによって自動で行うことができます。専用システムによって管理されていることで、患者の前回値情報や関連項目を基にした制度の高い検査データの提供を可能としています。
血液学検査は、赤血球や白血球、血小板を調べたり、血液の固まりやすさを知ることができます。これらは健康状態と共に変動するため、体に異変が生じると早期に危険を教えてくれると言われています。
このことからも血液学検査は、体の状態をよく知り、適切な治療を受けるために重要な検査であると言えます。