保健科学東日本での環境検査

保健科学東日本では環境検査にも取り組んでいます。メディアなどで大々的に取り上げられることもある建築物内装のシックハウスの他、建築現場ではダイオキシンなど多くの害を及ぼすものがあります。将来における健康を守るためにも、これらの環境検査は非常に重要なものとなっています。

建材や家財などから発生している化学物質によって、そこにいるだけで体調が悪くなる人がいます。こういった自分たちの基本的な生活をしっかりと守れる環境を整えるための検査が空気環境測定です。保健科学東日本は学校環境衛生の基準や、建築物の衛生的環境を確保する法律をもとに、決められた基準値からしっかりと検査します。また、保健科学東日本には土壌検査があります。公害対策基準法によって、土壌の汚染の基準が決められており、人の健康を害する土壌汚染に関する規制は厳しくなっています。埋め立て地に利用される土や工事が行われた際の残土などは、条例によって検査しなければならないこともあります。

産業廃棄物検査は、簡単に言うと有害物質の有無を検査するものです。事業活動を行う上で生じた燃え殻や汚泥、廃油、廃プラスチックなど20種類もの廃棄物が法的に産業廃棄物として指定されています。保健科学東日本では、この産業廃棄物が健康または生活環境に被害をもたらす恐れがあのるかを検査します。そして、種類や処分方法ごとに決められた判断基準を満たない場合は、特別管理産業廃棄物になります。産業廃棄物の適切な処理は事業者に求められる責任です。

空気清浄度検査は、院内などの施設における空気のクリーン度を確保するための検査です。空気中に漂っている細菌やきれいの度合いを検査し改善していくことで、院内感染などを予防できます。保健科学東日本では病院管理指針で決められている病院空気洗浄度として浮遊細菌数などを含めた項目を病院評価資料として有効に利用できるよう検査しています。

衛生管理では、職場の衛生環境診断など職員たちの衛生意識の向上をはかるために、定期的な検査と二次感染防止の診断を行います。保健科学東日本は、ふき取り検査やスタンプ検査など職場の衛生面をしっかりと検査し診断します。衛生管理は、企業防衛として企業信用を得るために大切なことです。保健科学東日本で行う環境検査には、各検査事項に沿ったセットもあります。専用の容器を使用して採取されたものを、郵送後、確認してから検体を検査していきます。