保健科学東日本が実施する細菌検査や病理組織検査
株式会社保健科学東日本は、本社が埼玉県鴻巣市天神にあり、東日本にいくつもの営業所がある会社です。医療に関わるさまざまな検査を行ったり、医療用機器の製造や販売に携わったりしています。検査はより正確に、より素早く結果が出せるように工夫しています。正確に実施するため、各工程に標準作業書を作成し、その手順通りに行うことで誤差のない検査結果を提出します。人為的なミスが起こりやすい項目では、作業日誌を活用して、間違いが起こらないように努めています。また、保健科学東日本では精度管理システムを導入しています。このシステムにより数値の変動や比較、項目間のチェックや分析などの細かな数値チェックが可能です。データが正確かどうかという第3者による監査も受けていて、安心して検査依頼ができるシステムが構築されています。
保健科学東日本で実施している臨床検査の中には、細菌検査もあります。細菌は人体の尿や血液などに含まれているので、患者さんから提出してもらい、塗抹鏡検検査や培養同定検査を行います。感染症の中には、インフルエンザのように大勢の人に感染しやすいものもあります。こうした病気が関係するものは、なるべく早く病気に感染しているかどうか見極めることが大切です。状況に応じて患者さんを隔離して治療したり、医療関係者が感染予防をしたりしなければならないためです。そのため保健科学東日本では、抗原検査を採用しています。感染をタイムリーに見極め適切な医療を受けられるように、結果をすぐ提出できるような体制を整えています。
病理組織検査とは、患者さんの病変部を摂取してプレパラートを作成し、顕微鏡で観察して病気を診断する検査です。病理専門医や臨床検査技師によって検査が行われ、病気の確定に役立っています。これらの検査をもとに病理診断がなされ今後の治療方針や手術方針が決まるので、正確さが求められる資料といえます。特に各種がんの腫瘍の有無を調べたり、再発していないか検査したりする際に有効です。
患者さんの治療方針が決まり手術が行われている間も、病理組織が完全に切除されたかどうか確かめるため、手術検体を使った検査が行われます。手術後も経過の観察や、再手術の必要がないか見極めるために定期的なチェックが必要です。保健科学東日本では病理組織がきちんと確認できるよう、検査結果はデジタルカメラを使って拡大するなど、より分かりやすい資料作りに努めています。