保健科学東日本の最新遺伝子検査により病気を予防する
保健科学東日本が行っている各種検査のなかでも特に興味深いのは、最新遺伝子検査と思われます。
人それぞれ遺伝子の型が違っているため、見た目も体型も違いますが、病気のなりやすさについても関係しているという検査のことです。
この最新遺伝子検査はあらゆるところで行われていますが、海外では遺伝の可能性が高いがんになりやすいことが判明して乳房を切除したという話などもあります。
これは、乳がんのなかでも遺伝しやすい型があり、将来その病気になる可能性が高いために行ったという決断です。
このように遺伝しやすい病気というものは現在分かっているだけでもかなりの数になっており、病気が遺伝しなくても体質そのものは親子関係である以上遺伝しやすいことが分かっています。
保健科学東日本が行っている検査の中に、循環器疾患関連遺伝子多型検査というものがあります。
この検査は日本大学医学部の中山智祥教授らが保有する特許において実施承諾契約に基づいて行われるものとなっています。
循環器系疾患は、代表的なものとして高血圧があり、食生活などの変化により急増していることから予防対策が急がれています。
疾患感受性遺伝子の個人差を調べることで発症リスクを判定できるので、病気になる前の一次予防が実現できるでしょう。
病気の一次予防ができれば、高血圧であれば薬を飲むことなく予防ができる、高血圧が原因となる疾患を予防できる、その結果健康寿命が延びますし、医療費の抑制にもつながるというものです。
高血圧が原因となる病気は多く、心筋梗塞や脳卒中をはじめ、腎臓病といった病気を引き起こします。
場合によっては死と直結する病気であるため注意が必要です。
保健科学東日本ではこの他に、アディポネクチン遺伝子多型検査というものが実施されています。
アディポネクチンという脂肪細胞から分泌される善玉ホルモンの一種を調べるというものです。
このアディポネクチンは善玉ホルモンということからも分かるように、身体によい影響を与えるものですが、内臓脂肪が蓄積し、肥満が進行することにより分泌が低下することが分かっています。
保健科学東日本が行う検査の結果、アディポネクチンの分泌低下が見られた場合は、2型糖尿病を発症し、進展していくと考えられています。
メタボリックシンドロームにおける重要なバイオマーカーとして注目されている検査です。
保健科学東日本では、東京大学大学院医学系研究科の門脇孝教授からライセンスを受け、この検査の受託を行っています。
このように遺伝子検査には未来の病気を引き起こさないために欠かせない検査であり、この先も新しい検査が加わることでしょう。