保健科学東日本でも検査可能な成人食物アレルギー13セット
保健科学東日本でも検査を受託している食物アレルギーは成人してから発症するケースも増えており、10人に1人の割合でアレルギー疾患を持っていることがわかっています。
一般的に、食物アレルギーは幼少期に発症するものだと思われがちですが、成人になってからでも発症リスクはあるとされているのです。
食物アレルギーはアナフィラキシーショックを起こす可能性もあり、最悪の場合、死に至るケースもあります。
実は、成人になってから突然アレルギーを引き起こしてしまうのにはいくつか理由があります。
近年、発症のメカニズムが多様性に富んでいることから、アレルギー疾患を引き起こしやすくなっているのです。
現在、気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎が、3大アレルギー疾患と言われています。
その中の一つ、季節性のアレルギー性鼻炎である花粉症を引き起こす主な原因は木や花の花粉です。
成人食物アレルギーには花粉症が深く関わっており、成人食物アレルギーの原因として多く見られる野菜や果物の中には、花粉症の原因アレルゲンとよく似た形状のアレルゲンが存在することが明らかになっています。
人間の免疫は形状の似ているアレルゲンを区別できない場合があります。
これにより花粉のアレルゲンと野菜、果物のアレルゲンを区別できず、アレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
他にも、小麦や魚類、ソバによる食物アレルギーも多く見られます。
子どもがアレルギーを発症した際には全身・皮膚に蕁麻疹が現れますが、成人の場合、口・喉に口腔アレルギー症候群(OAS)として腫れやかゆみなどの症状が現れやすいです。
保健科学東日本でも、花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支喘息の原因や、命に関わる原因物質を調べるため、免疫検査を行っています。
成人食物アレルギーを調べたい場合は、保健科学東日本が平成29年2月1日より開始した、IgE特異的アレルゲン(疾患別セット)の検査を受けると結果がわかります。
検査には血清1.4mlが必要となり、FEIA法で行われます。
保健科学東日本が提供している食物アレルギー13セットは、FDEIAやPFASのほか、魚介類アレルギー、製粉品に繁殖するヤケヒョウヒダニなどの原因アレルゲンが含まれており、検査に有効なセットです。
食物アレルギーは誰にでも起こり得る疾患であるため、万が一の事態を引き起こす前に一度、保健科学東日本や皮膚科、専門の医療機関で検査を受けることを推奨します。