保健科学東日本の食品微生物検査で食品の安全性が分かる

保健科学東日本は複数の臨床検査を行っており、食品微生物検査も受託している項目のひとつです。食品微生物検査を行うと、食中毒の原因となる菌やウイルスなどの微生物が、食材や調理品、もしくは販売する加工品に付着していないかが把握できます。
食品を取り扱う企業にとって、提供する食事や商品の安全性は顧客からの信頼につながるため、普段から定期的に検査を行っておく必要があります。保健科学東日本の食品微生物検査では検査対象物の汚染土や腐敗状況なども調査でき、食中毒が起こる危険性の割合も確認できます。
万が一提供している食材や商品にて食中毒が疑われてしまった場合は、提供していた商品に原因がないかを速やかに追及し、対処しなければいけません。食中毒の予防に努めることは、食品を取り扱う企業の義務だと言えます。
食中毒はその原因となる微生物によって、発生する症状が異なります。一般的に食中毒で多くみられるのは下痢や腹痛、もどす※です。原因物質によっては悪寒や頭痛、筋肉痛など消化器系以外の影響が伴うケースもみられます。
また、食中毒の原因を取り込んでから発症するまでの時間もさまざまです。早いケースではフグ毒など体に取り込んでから数分で発症する場合もありますが、食材が汚染されていたケースでは、発症まで半日から数日かかるのが一般的です。
食事を摂取後に発症してから検査が実施されるまでは、数日かかります。発症後の流れとしては、まず患者さんから医師への相談、そして診断を行った医師が食中毒を疑うと、保健所に連絡します。医師が直接、店舗や工場などに食中毒の疑いがあると連絡するという流れではありません。保健所が医師からの報告を受け、患者さんに対し聞き取り調査を実施します。
その聞き取り調査の中で原因となっている可能性がある食品や食材、店舗などをある程度特定した後、保健科学東日本で食品微生物検査が行われるのです。
保健科学東日本では、大腸菌やサルモネラ菌など10種類以上の微生物の検査を実施しています。検査から報告までにかかる日数は検査内容によって異なりますが、一般的には4日から6日程となっています。
カビや酵母数の検査では日数が比較的長くかかり、9日から2週間程必要です。取り扱っている食品の種類によって危惧される食中毒の原因は異なるため、安全性を確保するため自主的に検査を依頼することが重要です。
検査を希望しているけれど行うべき検査項目が分からないといった相談も保健科学東日本は受け付けています。